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糖質<酸素優位のカラダづくりを

更新日:2019年12月1日

別の<酸素>の記事で、私たちが生きていく為に必要なエネルギーは、細胞内のミトコンドリアで作られており、その仕組みは主に2系統あると書きました。


今回は2.主に「糖質」を活用してエネルギーをつくる・・・部分に関係するお話です。


エネルギー作り、という点でお話すると、<酸素>と<糖>どちらの働きを優位に活用しているかで

体調や健康・美容面まで変わってくるので注目すべき点です。

子どもはどんどん食べて成長しなければならないので、この時期は<糖>優位の方が多いそうです。しかし大人になってからカタダはそれほど成長しなくて良いので、普段の生活では<酸素>優位になることの方が多いそうです。


そんなカラダの仕組みに反して、<糖>優位の糖質(炭水化物)過多の食事をしていると、有効なエネルギーが作られにくくなるそうです。

そして、糖質(炭水化物)過多で糖質が上手く処理できず、食後に<血糖値が乱高下>してしまうような体質 (機能性低血糖と言います)になる女性も多く、心身の不調(だるい、疲れやすい、頭痛、冷え、むくみ、イライラ、 うつうつ、思考力の低下など)が起きたり、太りやすくなったり、生理不順の原因になったりするケースが多くみられます。

女性特有の事<妊娠のメカニズム>で言うと<排卵して精子と卵子が受精して⇒受精卵が分裂して⇒子宮に着床>するこの過程では断然<酸素>優位のモードであることが必要だそうです。


おまけに、過剰に摂りすぎた糖質が原因で体が【こげ】てしまい(この現象を糖化という)、お肌や全身の老化を早めてしまう・・・ということもわかっています。

そう言った意味でも、健康と妊娠を考えた時、どうやってエネルギーをつくるか?・・・【酸素>糖】のバランスを考えたヘルスケアがとても大切なのです。

エネルギー産生工場「ミトコンドリア」の働きを上げるためのケアとして、<酸素>の部分に書いたケアを心がけつつ、<糖質>のチェックリストで思いあたる項目が沢山ある場合には、以下のような

ケアも取り入れることをオススメします。


く糖代謝改善ケア>


糖質の「摂り方」を工夫する

炭水化物(糖質)を減らし、たんぱく質・良質の脂質重視の食事にするのが第一です。

とはいえ、完全に炭水化物(糖質)を抜きにしたり、ストレスがかかるくらい我慢し続けて・・・というのは現代の食生活では不可能です。せめて糖質を摂ることによるデメリットを、できるだけ〝帳消し・リセット〟できる「食べ方・摂り方」を工夫しましょう。


①食べる順番の工夫をする

野菜→肉類→炭水化物の順に食べることで、野菜類に含まれる食物繊維が先に摂れ、糖質の吸収が緩やかになり、食後の血糖値の上昇が穏やかになります。

血糖値の乱高下や、それが影響してリスクがアップする将来の病気、肥満や高脂血症、糖尿病、高血圧症予防にも効果があります。

食物繊維は腸内環境の改善にも役立つので、糖質代謝を改善できる相乗効果が生まれます。

このほか、野菜類に含まれる食物繊維同様、お酢やレモン、ライムなどのかんきつ類に多く含まれるクエン酸も、血糖値の上昇スピードを緩める作用があります。野菜のサラダに、お酢を使ったドレッシング、また調味料代わりにレモン汁などを使ったりすると、さらに効果が高まります。


(ちょこっとメモ)

・午後10時以降の食事は脂肪をため込みやすくなるスイッチが入るので注意

・午後3時は脂肪をため込みにくい時間、間食はこのタイミングで

・舞茸は天然のダイエットサプリ

キノコ類は食物繊維が豊富で、血糖コントロールには最適です。免疫を高めてくれる効果もあり健康には欠かせない食材。キノコ類のなかでもとくに「舞茸」には、血糖を調節するインスリンというホルモンの分泌を調整する働きをもつ「グリスリン」という成分が含まれており食物繊維とダブルで血糖値コントロール効果が期待できます。

※舞茸のありがたい成分は、調理中に水分と一緒に流れ出てしまいます。煮物や汁ものにして汁まで摂りましょう。ただし、食事で摂れる「グリスリン」の量は少なく、1回の食事で数房以上も摂取する必要があります。そのため、私たちのクリニックでは必要に応じて「舞茸サプリメント」を活用しています。

② 運動で血糖を調整する

ミトコンドリア機能を高める方法として別の記事で紹介した「インターバルトレーニング」は、血糖コントロールにも効果があります。食前にすれば、食後の血糖値の急上昇を防いでくれます。食後にすれば、余った糖質が脂肪に蓄えられるのを防げます。目的やその時の状況に合わせて、いろいろなタイミングで試してみてください。

血管から細胞内への糖質の取り込み/エネルギー産生をスムーズにする方法で、血糖値を上げ過ぎない、食後の血糖値の急上昇も防いでくれる方法です。

少しキツめの運動を食事の前に1分続けるだけで調節スイッチがONになります。

早歩きをしたり、エレベーターを使わず階段を上ったり、スクワットを10回程度するだけでもスイッチはONになります。ポイントは「少しだけ、しんどいな」と思うくらいの負荷を体にかけること。



★血糖はポイントより “トレンド(傾向)”でみる!

「血糖値」というと、検診や病院受診時に採血をして値をみる〝空腹時〟の血糖値を思い浮かべると思います。通常の医療ではその値をみて、正常か異常かを判断するのですが、今、予防医療や健康増進、美容目的として注目されているのが、「血糖値の連続モニタリング」です。


血糖値をワンポイントの〝点〟でみるのではなく、点をつないでトレンドでみることがカラダの反応を知ること、ヘルスケアに役立つという考え方です。

実際に私たちも、この「血糖値の連続モニタリング」を治療やヘルスケアに取り入れています。

食事による<カラダ・血糖値>の反応はもちろんですが、オリジナルの方法で<ココロ>の反応を知ることもでき、心身のヘルスケアやメンタルケアにも活用しています。

まさに、なりたいココロ、自分づくりです。


この「血糖値の連続モニタリング」方法としては、現在のところ使用できるのは医療機関を通じてのみ使用できる「医療用血糖値測定デバイス」(シール状のセンサーを腕に貼り、14日ものあいだ24時間連続的に血糖値が測定できる)のみですが、近い将来、時計などのさまざまなウエアラブルデバイスに血糖値測定の機能が搭載される動きもあるようです。





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