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エネルギー産生工場「ミトコンドリア」を元気に!

更新日:2019年3月26日



私たちは生きていく為に必要なエネルギーを、全身に数十兆個ある細胞の、ひとつひとつの細胞の中にある「ミトコンドリア」というエネルギー産生工場で作っています。


このエネルギー産生工場は、主に働きが2系統あります。


1.主に「酸素」を活用してエネルギーをつくる・・・エネルギーが作られるまでに時間が掛かかるが、持久力に優れる。

2.主に「糖質」を活用してエネルギーをつくる・・・素早くエネルギーが作られ、パワーや瞬発力に優れるが、燃費が悪い。


この2つがうまく使い分けられるのが理想的なのです。ここでは1.の「酸素」を最大限に活かしてエネルギーをつくる方法を書きます。


細胞内のエネルギー産生工場「ミトコンドリア」の働きが低下すると、エネルギー不足に陥り、全身のあらゆる部分がうまく機能しなくなってしまいます。

お肌や内臓の代謝(ターンオーバー)が低下して、ホルモンが十分に作れなくなったり、溜まった毒素が排泄できなかったりして、疲れやすくなったり、老けたり、太りやすくなったり。

全身もそうですが、卵子も老化するのです。


<基礎体温について>

生理初日~排卵までの低温期の基礎体温がT36・30度以下の日が多い場合には、ミトコンドリアでのエネルギー産生力が弱っているサインのひとつ。

エネルギーで熱(体温)を作り出せていないということです。

また、基礎体温をグラフにしたときに、その波形の幅(振幅)がガタガタしていて、上下の幅が0・03度以上あるような場合にも、同様のことが疑われます。


基礎体温のように、カラダの深部の体温は、妊娠や避妊目的でしか利用されていないことが多いですが、体調管理にも非常に有効です。

ただ、本来は安定しているはずの深部体温も、寒かったり、悲しいこと(精神的ストレス)があったりすると下がってしまうことも。すると、燃料を燃やしてエネルギー作り出すことができず、酵素活性も下がり、なんとなくだるいなぁと感じたりします。

本当に健康な人は、季節(例えば冬と夏)で体温はほとんど変わりません。寝ているときに寒かったから、体温が下がってしまっているというのはベストコンディションとは言えません。


~セルフケア方法~

「ミトコンドリア」は日々の暮らしの中の「呼吸・運動・食事」で活性化できる


①ミトコンドリア機能を高める呼吸法をする

腹式呼吸で酸素をしっかり取り込む。

運動をおこないながらの深呼吸や、座位で姿勢を正しての深呼吸などがおススメ。

世の中にはたくさんの参考になる呼吸法が開示されていますので、ご自分の取り入れやすい方法を見つけてみてください。


②ミトコンドリア機能を高める食事をする

αリポ酸・Lカルニチン・コエンザイムQ10、ビタミンを食品やサプリメントで摂る。

ほか、年齢とともに低下してくる「5-アミノレブリン酸(ALA)」が含まれている食品をとること。甘酒、赤ワイン、カイワレなどに多く含まれています。

しかし食品に含まれる量は決して多くはないので、サプリメントで効率的に摂取するのも手です。

このほか、抗酸化物質のビタミンA・E・Cや、エネルギー産生のときに必要な補酵素であるビタミンB群やミネラル類も一緒に摂ることがより効果的。


カラダを温める食事の工夫も大切です。

冷たい飲み物を避け、カラダを温める作用のある生姜や香辛料(唐辛子、胡椒、ヒハツなど)をいつもの食事にプラス。

朝いちばんに飲む水は、冷たい水や常温の水よりも白湯がベター。お湯でカラダを温めると、ミトコンドリアが活性化され、内臓の働きが活発になって排便しやすくなるという利点も。

朝ごはんを食べる余裕がない日も、せめて白湯を飲んで、ミトコンドリアと内臓の働きのスイッチをいれましょう。

プチ断食も効果的。

ミトコンドリアは「カロリー制限」をしたり、「空腹感を感じる」ことでも増やすことができます。その理由は、「長寿遺伝子」が働くためだと考えられています。

ただし〝がっつり断食〟はやり方を間違うと逆に体調を崩しかねません(がっつり断食をする場合は、専門家のサポートをうけて)。

〝プチ断食〟をするだけでもミトコンドリアの機能をアップすることができます。


③ミトコンドリア機能を高める運動をする

カラダの大きな筋肉を使って、かつ酸素をしっかり取りこめるようなウォーキングやヨガなどの有酸素運動が適しています。時間がなければ、お散歩程度のウォーキングでも大丈です。ただし、だらだら歩きでは効果はありません。「インターバルトレーニング」を取り入れると効果が上がります。

一定の間隔(距離)で、負荷と休息を繰り返し行うトレーニング法です。


④ こんな方法でもミトコンドリアは活性する

自然との触れ合いです。森林浴、海水浴、月光浴、湧水、砂浜を裸足で歩く・・・・etc。

自然の摂理の中で、まさに私たちは生かされているのです。


★ケアをしたら3週間ごとにチェックポイントをもうける

ケアに取り組む際には自分が選んだ方法をまず3週間つづけてみてください。

体温を比べるときには、体温を上げる作用のある黄体ホルモン(プロゲステロン)が影響しないように、「(生理~排卵まで)の低温期」同士を比べます。

体温のベースラインがアップしたか、毎日のブレはば(振幅)は小さくなったか、などを比較してみましょう。

体温の変化だけでなく、体調の変化も注目しましょう。

冷え症、むくみが改善、お肌の調子が良くなったり、髪のコシが増したり、バイタリティーがアップしたり、人によってさまざまな『嬉しい体感』が。ミトコンドリアの機能がアップすると、基礎体温のベースラインが上ってが得られます。


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